某ホームページの問題

問題のあるWeb構造を象徴するイラスト。外部依存や不明瞭なURL設計の課題を視覚化。 An AI-generated image illustrating issues in web structure like external dependencies and unclear URLs.
問題のあるWeb構造を象徴するイラスト。外部依存や不明瞭なURL設計の課題を視覚化。 An AI-generated image illustrating issues in web structure like external dependencies and unclear URLs.

先日、某サイトの作りを見ていて嘘だろ?!となったのでそのことを

サブディレクトリの問題 ​

サブディレクトリとは

説明しよう!
サブディレクトリとは、URL構造における階層の区切りのことである!

  • ページが番号で管理されている/life/[number]/[number]URLを見ても内容がわからない
  • URLに一貫性が無いトップページのリンクは /life/[number]/[number]詳細ページは /site/[課の名前]/最も詳細なページは /site/[課の名前]/[number].html
内閣府も似たような状況で驚いたが、デジタル庁は構造が整っていて安心した。

ページが番号で管理されている

  1. URLの可読性とユーザビリティの低下
    番号のみのサブディレクトリは、URLから内容を推測しづらく、ユーザーにとって直感的な理解が難しくなります。これにより、サイト内のナビゲーションが複雑化し、ユーザビリティが低下する可能性があります。​
  2. SEO(検索エンジン最適化)への悪影響
    検索エンジンは、URL構造からページの内容を判断する要素としています。番号のみのサブディレクトリでは、ページ内容の関連性が伝わりにくく、SEO評価に悪影響を及ぼす可能性があります。​
  3. サイト管理の複雑化
    番号での管理は、サイト運営者にとっても各ディレクトリの内容を把握しづらくなり、更新やメンテナンスが煩雑になる恐れがあります。​
  4. 重複コンテンツのリスク
    同一テーマのコンテンツが複数存在する場合、内容が重複しやすくなります。これにより、検索エンジンからの評価が下がる可能性があります。 ​

特に問題なのは 3 と 4。

Webサイトの構造は早いうちに精査しないと、技術的負債が蓄積されていきます。

ここで、デジタル庁の例

  • ページ遷移に伴って一貫性がある。
    • / トップページ
    • /policies 政策
    • /policies/priority-policy-program デジタル社会の実現に向けた重点計画
  • パンくずリストとURL構造が一致している

構造がしっかりしていない場合の問題点

  • 運用者にとって非効率
  • 将来のリニューアルに弱い
  • UIの信頼感が欠如
  • 設計方針の一貫性が無い

問題点の詳細

  1. 運用者にとって非効率
    番号ベースのURLでは確認・編集がしづらい。
  2. 将来のリニューアルに弱い
    再設計が困難になり、CMS導入時に負債化する。
  3. UIとしての信頼感が欠ける
    意味不明なURLはユーザーに不信感を与える。
  4. 設計方針が不明で一貫性がない
    /life//site/ が混在、html直リンクも含む。

改善のためのステップ

  1. Webサイトとしてどのくらい分類があるか?
    • /services/ 行政サービス
    • /guides/ 手続き案内
    • /events/ イベント
    • /news/ お知らせ など
  2. 分類ごとに何が存在するか?
    • /services/ 一覧や検索が可能
    • /services/tax/ 税金関連の課に関する情報
  3. まずはWebサイト全体の構造と提供方法を考えることが重要

別ドメインのサービスに依存している

一部の機能(ふりがな、やさしい日本語など)が外部サイトに遷移して実装されている。

現実で例えると、税金の問い合わせをしていたら、全く別の建物に案内されて、そこでまた聞くようなもの。

「一応使える」けれど、
長期運用・ユーザー視点・技術面すべてにおいて
“見えづらい負債”になりやすい設計

問題点の詳細

1. ユーザー体験の一貫性が損なわれる

  • 不自然な画面遷移に感じられる
  • 高齢者やスマホユーザーが「戻る」操作に戸惑う
  • ナビゲーションが統一されず不信感を招く

2. 状態の維持ができない

  • フォーム入力などの状態が保持されない
  • ページ遷移で最初からやり直しになる

3. アクセシビリティ要件への非対応

  • 本来は同一ページ内で提供すべき支援
  • 外部リンク方式は JIS X 8341-3 や WCAG に反する可能性

4. セキュリティと信頼性の問題

  • 外部サイトに飛ぶと不審に思われる
  • ドメインやSSLの違いで公式性を疑われる

5. 分析・トラッキングが分断される

  • ユーザー行動の分析が途切れる
  • 改善データが取得困難になる

6. 外部依存による将来的なリスク

  • 外部サービス終了で機能が使えなくなる
  • 公共サイトでは長期安定が求められるためリスクが大きい

正直、これまでWebサイトの作成についてポリシーが定まっていなかったことが原因だと思うが、
これをこのまま続けるのは明らかに問題。

公共事業のホームページとしてお手本であってほしい。
ISMSだとか、過去の実績だとか、条件をつけるなら、なおさらしっかりしていてほしい。

というか、「ちゃんとできるベンダー」にお願いできていなかったのが一番の問題では?